ISO45001:2018 規格の概要について

2018年8月21日

ISO45001:2018は、国際標準化機構(ISO)が発行した労働安全衛生に関するマネジメントシステム規格です。2018年3月にISO45001:2018として正式に発行されましたが、それまではOHSAS18001:2007という規格により運用されていました。

元々は英国規格協会(BSI)により規格化されたBS8000:1996が原型です。1996年に発行されたこの企画は、その後度重なる国際規格化への検討を経て2007年にOHSAS18001:2007となり、上記の通りISO45001:2018として正式にリリースされる運びとなったのです。

ISO45001:2018の目的は組織内における労働安全衛生マネジメントシステムの確立にあります。万が一組織内で労災などの労働安全衛生上のリスクが発生した場合、組織における事後対応には相応のコストや時間を要します。また、取引先からの信頼を失うリスク、社会的な制裁を受けるリスクも同時に発生し、企業活動そのものに悪影響を及ぼしかねません。

このように、労働安全衛生上のリスクを可能な限り最小化するためには労働安全衛生マネジメントシステムをしっかりと確立し、運用していくことが必須。ISO45001:2018は管理すべき労働安全衛生上の課題や危険個所を明確にし、管理するための体系的な仕組みを構築する指南書の役割を果たすこととなります。

他のISO規格と同様、ISO45001:2018もPDCAマネジメントサイクルを採用しています。具体的には

Plan・・・労働安全衛生上の課題の特定と管理方法の決定

Do・・・決定された管理方法に基づく労働安全衛生活動の実施

Check・・・実施した活動の評価

Act・・・継続的な改善

となっています。

では、それぞれの箇条についてPDCAサイクルの観点から見ていきましょう。まず箇条4~7はPlanに該当する内容です。組織の状況や働く人の参加、リーダーシップ、計画と取り組み、支援など、それぞれの項目について細かく規定され、労働安全衛生マネジメントシステムの確立を促しています。

箇条8はDoに該当し、運用計画や緊急事態への準備などが規定されています。箇条9はCheckとなり、モニタリングや測定などパフォーマンス評価の内容を規定。箇条10は改善となりActの役割を担います。

このようにそれぞれの箇条が明確な役割をもって作成されており、労働安全衛生マネジメントシステム(OH&S-MS)の構築を考える企業担当者にとってはしっかりと頭に入れておかなければならない内容となっています。

それでは、次回以降のコラムでそれぞれの条文の内容について、箇条4から順に詳しく解説していきたいと思います。

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