2018年3月12日に発行された「ISO45001」とは?

2018年7月27日

ISO45001は、世界初の労働安全衛生の国際規格で、2018年3月12日に発行されました。労働安全衛生では初で、大規模・小規模どの組織にも適しており、組織にとって最も重要な資産である ”人” を守る国際規格です。ISO45001規格を導入することで、安全かつ健康的な職場環境の構築、事故・労働災害および病気の予防、継続的な労働安全衛生のパフォーマンスの向上などが可能になります。現在国内には、OHSAS18001や厚生労働省の「労働安全衛生マネジメントシステムの指針」、中央労働災害防止協会などの業界団体が定めるガイドラインをはじめ、多くの標準(規格類)が存在しており、初のこの国際規格に注目が集まっています。

企業はISO45001を取得することで、組織の継続的改善により、安全文化のスパイラルアップにつなげることが可能となります。ISO45001は、業種・業態を問わず、あらゆる組織が利用し、認証を取得することができます。

国際規格ISO45001の狙いは何か?

ISO45001は、次の点を実現するための労働安全衛生マネジメントシステムの要求事項を定めています。
1.労働安全衛生パフォーマンスを向上させる
2.労働に関連する負傷および疾病を防止する
3.安全で健康的な職場を提供する

従来は、「労働安全衛生活動」というと、危険源に付随するリスクダウン活動、法律に基づく健康診断や衛生管理が中心でした。

しかし、日本国内においては、少なからぬ企業において、労働安全衛生上下記のことが課題となっていると言えます。

1.過重労働・ストレスに起因するメンタルヘルス管理
2.それらの温床になっているブラック企業の問題
3.働く人の意識の変化

これらのことにより、組織は、労働環境課題に即した取組みをしていくことの重要性が高まっています。これらの課題をおろそかにすると、組織の存続、労働者の確保が、難しい状況になり得ます。 さらに、海外の動向として、次の2点は看過できません。

1.グローバル企業でのサプライヤー(中国、アジア)での、劣悪労働環境を発端にした不買運動
2.組織を訴訟から守るための、労働安全衛生管理の強化

これらのことが海外では重要視されています。日本の組織にも、海外取引先より、労働安全衛生管理の仕組みが問われる場面が増加しています。ISO45001の規格は、これらの課題を管理し、改善し、更に向上する為の仕組みづくり、また、仕組みの適合性証明になり得ると考えられます。

ISO45001には、ISO9001の2015年版などと同様、共通テキスト(Annex SL)が採用されています。つまり他のISO規格との整合性・両立性があるため、すでにISO認証を取得している組織は、労働安全衛生システムを比較的容易に構築することができます。また、ISO45001は他の多くの国際規格と同様に幅広く採用されているOHSAS 18001に換わる新しい規格となります。OHSAS 18001の認証を取得している組織の新規格への移行期間は3年間となっており、OHSAS18001が失効される2021年3月までとなります。

ISO45001認証取得の効果として、次のことが挙げられます。
1.良好な職場環境の構築
2.法令順守(コンプライアンス)の推進
3.従業員の満足度やモチベーション向上
4.社会的信頼の獲得
5.海外企業を含む取引要件の達成
6.企業競争力の強化

当社では、ISO9001(またはISO 14001)とISO45001を同時に取得支援することが可能です。ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

Category: ISO