6.1.4取組みの計画策定 具体的な取組み方法を決定し周知するために

2017年10月19日

6.1.4取組みの計画策定は、2015年版ISO14001において新たに設けられた要求事項の一つです。これまでご説明してきた6.1.1「リスク及び機会への取組み」から6.1.3「順守義務」に至る内容を、どのようにしてどのようにして運用するのか、またどのようにして評価するのかを策定することを取り決めた条項になります。

具体的には、1)著しい環境側面、2)順守義務、3)リスク及び機会の3つの側面において、当該組織がしっかりと計画し実践することを求めているという内容になります。

その「6.1.4取組みの計画策定」の条文ですが、

 

組織は、次の事項を計画しなければならない。

  1. a) 次の事項への取組み

1) 著しい環境側面

2) 順守義務

3) 6.1.1 で特定したリスク及び機会

  1. b) 次の事項を行う方法

1) その取組みの環境マネジメントシステムプロセス(6.2、箇条 7、箇条 8及び 9.1 参照)又は他の事業プロセスへの統合及び実施

2) その取組みの有効性の評価(9.1 参照)

これらの取組みを計画するとき、組織は、技術上の選択肢、並びに財務上、運用上及び事業上の要求事項を考慮しなければならない。

 

となっています。条文を見ると、何かしら新たな計画や方法について別途作成しなければならないような文言に見えますが、実際は6.1.1~6.1.3で策定した事項を遵守してくださいと言っているに過ぎないことがわかります。

ただし、このように条文化されたということは、逆に言えばこれまで徹底されていなかったということに他なりません。例えば、組織において課題を抽出し対策方法を定めた際、それがどのように計画されたものであったかが不透明なまま進んでいたということです。従って、計画から評価までの流れをはっきりさせ、計画がどのような評価を得たか、次はどうするのかといった計画から評価までのサイクルをしっかりと回していくことが必要不可欠であると強調しています。

また、箇条6だけでなく、箇条7「支援」、箇条8「運用」、細分箇条9.1「監視・測定・分析・評価」を考慮すべきであることも明記されています。さらに「財務上、運用上及び事業上の要求事項」という文言も含まれているため、通常のEMSサイクル内に留まらず、事業活動全体を俯瞰的に捉えた上で、計画化すべき取組みの交通整理を行うことが必要だと言っているのです。

企業においては、これらの内容を反映させた計画を策定することはもとより、計画倒れに終わることの無いよう評価に至るまでの内容も細部まで定めておくことが必要となります。「その取組みの有効性の評価」という文言が設けられていることからもわかりますが、2015年版の重要なポイントのひとつであるEMS活動全般のPDCAサイクルを重視すべしということです。これまで、計画を定めるだけで終始してしまい、適切な振り返りを行わなかった組織においては、体制の見直しなども含めEMS活動サイクルのPDCAをきちんと回していく体制の構築を求めていると考えてよいでしょう。

 

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