ISO14001:2015「4.1 組織及びその状況の理解」とは?

2017年5月17日

こんにちは。新人スタッフのJです。
昨日あった勉強会は、ISO14001:2015の「4.1 組織及びその状況の理解」についてでした。
まずは、その箇条の引用から、
「ISO14001:2015 4 組織の状況
4.1 組織及びその状況の理解
組織は、組織の目的に関連し、かつ、その環境マネジメントシステムの意図した成果を達成する組織の能力に影響を与える、外部及び内部の課題を決定しなければならない。こうした課題には、組織から影響を受ける又は組織に影響を与える可能性がある環境状態を含む。」
太字は新規で追加になった項目
環境状態:ある特定の時点において決定される、環境の様相又は特性

これは、平たく言えば、「外部及び内部の課題を踏まえた上で、環境マネジメントシステムを作って運用してください」という主旨なのだそうです。

外部及び内部の課題とは何なのでしょうか?

ISO14001:2015付属書A.4.1にこう書いてあります。
「組織の状況に関連する外部及び内部の課題には、次の事項を含み得るが、これらに限定されない。
a) 気候,大気質,水質,土地利用,既存の汚染,天然資源の可用性,生物多様性などに関連した環境状況で,組織の目的に影響を与える又は環境側面によって影響を受ける可能性のあるもの
b) 国際、国家、地域又は地方のいずれのレベルにかかわらず、外部の文化的、社会的、政治的、法的、規制的、財務的、技術的、経済的、自然的及び競争的な状況
c) 組織の活動、製品及びサービス、戦略的な方向性、文化、能力(人々、知識、プロセス、システム)といった、組織の内部の特性又は状況」

つまり、「外部及び内部の課題」とは

a)=【自社を取り巻く自然環境】
b)=【外部の経営環境】
c)=【内部の経営環境】
と考えて良いのだそうです。

b)項、c)項については、年度の「事業計画」等が策定されていれば、その活用が考えられますね。「事業計画」には社会のニーズ、競争企業の動向などから製品の開発の必要性、そのための設備の導入、技術開発、要員の確保といったことが盛り込まれていますよね。ここから取り組むべき課題も導き出されるのではないでしょうか。

この外部及び内部の課題は常に監視し、組織の品質マネジメントシステムに反映することが重要であるといえます。この外部及び内部の課題の理解に
際してよく利用されている手法にSWOT分析というものがあるそうです。
これは組織の目的及び戦略を決定する上で有益な方法とのことです。

SWOTとは、強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つの頭文字をとったものです。

組織の内部環境には、経営理念、製品の機能・品質、販売力、技術力、生産能力、価格、組織力、人材、資金などがあると考えられます。
また、外部環境には、同業他社の動向、市場の状況、技術革新、法規制、業界規制、景気の動向、顧客のニーズの変化
などが含まれます。
これらを明らかにすることで、「機会(Opportunities)に対して強み (Strengths)を活かすにはどうするか」、「機会(Opportunities)を弱み (Weaknesses)で逃さないためにはどうするか」、「強み (Strengths)を活かして脅威 (Threats)を回避又はチャンスに変えるにはどうするか」、「脅威 (Threats)と弱み(Weaknesses)で最悪の事態を招かないようにするにはどうするか」といったことを考えることができますよね。

この分析は一人で分析するのではなく、組織の中で、ブレーンストーミングのような形で実施するとより良い結果を得ることができるとされています。
SWOT分析は書店の経営書コーナーにも専門書が置いてありますので、そちらを購入されて実践されてみてはどうでしょうか。

最初は漠然としていた、ISO14001:2015の「4.1 組織及びその状況の理解」についてですが、だいぶ頭の中がクリアになってきました。

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