Monthly Archives: 12月 2016

ISO導入の価値を考える

株式会社TDSスタッフのJです。

「ISOを取得している会社ってどのくらいあるの?」
という疑問を持った時、どうやって調べればよいのでしょうか。
「公益財団法人 日本適合性認定協会(以下JAB)」という組織サイトによると、
日本では、ISO9001が35,861件、ISO14001が19,000件、取得されている様子です(2016年12月現在。JABを通して取得された件数ですので、他にももっとあると思います)。
こちらのサイトで一目瞭然です↓
http://www.jab.or.jp/system/iso/statistic/iso_9001.html
http://www.jab.or.jp/system/iso/statistic/iso_14001.html
こちらのサイトでは、都道府県別のISO取得企業、業界別なども調べることができます。
業界別でどの程度の企業がISOを取得しているのかも知ることができます。
さて、ISO9001が35,861件、ISO14001が19,000件もの取得数のある日本で、ISOを導入する真の価値とはなんなのでしょうか?
先日の勉強会で学びました。
▪︎ISO取得の真の目的は「真の経営体質の強化」にある
これだけの数取得されているISOですが、ISO認証を取得した企業の中には、「当社は環境に優しい企業」「業界初の取得」など、オーバーにPRするケースがあります。ISOは、品質や環境などのシステム作りのきっかけにすぎません。取得によって経営改善が保証されるわけではありません。ISOの本来の目的は、規格に適合するマネジメントシステムを作ることによって、真の経営体質の強化に結びつけていくことにあります。すなわち、企業が事業活動を行うにあたり、必要なマネジメントシステムを自らの経営活動に取り込んで、品質や環境などのパフォーマンスを上げていくことに目的があります。
▪︎認証機関のあり方について
認証取得を目指す企業は、審査を通してマネジメントシステムの改善の機会を真に求めています。
認証機関としては、企業のマネジメントシステムが規格の要求事項に適合しているかどうかだけを見るのではなく、何が受審する企業に足りないのか、何をやったらいいのかなど、いま一歩踏み込んで企業の要望に応えていく、付加価値のある審査を行うべきでしょう。
JQA(日本品質保証機構)によると、認証機関のあり方の指針ともなる、5つの方針を打ち出しています。
下記のサイトを是非ご参照ください↓
https://www.jqa.jp/service_list/management/faq/faq.html
そこには、5つの方針があります。
1. 組織の自主性を基本とし、自律性を高める審査
―お客さまが、めざす姿に向かっているかを審査します。
2. 組織の特性と個性を考慮する審査
―まず聞いて、お客さまの組織を知るところから始めます。
3. トップから現場までの一貫性を重視する審査
―現場でも有効なシステムかどうかの審査を行います。
4. コミュニケーションを重視した対話型審査
―「なぜ?」、「どうして?」を残さない審査をします。
5. ステークホルダーの視点に立った審査
―お客さまの今と将来に役立つ審査を行います。

これからの認証機関のあるべき姿勢として、審査におけるコミュニケーションの中で、その企業自ら、自分たちが何をすべきなのかを気づかせていく審査員のスキルアップが求められます。

▪︎社会との関わりを期待されているISOシステム
また、ISOシステムでは、社会や一般消費者に対する品質保証・環境保全を通して、時代の要請に合った社会貢献をしていくという期待があります。それには、ISO認証制度に関わる産学官の関係者が一緒になってISOの使い道、活用のあり方について考え、方向づけをしていく全体的な取り組みが必要となることでしょう。
ISO導入の価値について、企業側の目的、認証機関のあるべき姿、社会との関わりという点から考えてみました。

Category: ISO

「ISOシステムの導入」とは何か?基本に立ち返る

株式会社TDSスタッフのJです。
今回の勉強会は、以外と私たちのお客様が疑問に思っている、超基本的なことの確認でした。

「ISOシステムを導入するにはどうしたらいいのだろう?」という点です。

ISOシステムを企業に導入するには、ISOの審査登録制度に基づいて、認証機関の審査に合格する必要がある。
ISOシステムを導入しています、と勝手に名乗るわけにはいきませんね。認証を取得することが必要となります。

その、認証を取得するには、、、2つの条件を満たすことが必要ですね。

1.品質保証や環境管理などに関する、企業のマネジメントの仕組みが整っていること

2.その仕組みに基づいて作成されたマニュアル通りに現場が運営されていること

この二つの条件を満たしていることを、認証機関の審査を受けて、合格し、免状をもらうことが必要です。

ここで注意しなければならないのは、ISOシステムの認証取得は、「お宅の会社は、品質や環境を十分に配慮する経営の仕組みができています」と認めてもらったにすぎないということです。
この仕組みが社員の末端にまで浸透し、その後の地道な努力による成果が伴ってこそ、本当の意味でISOシステムを導入したということになります。
勉強会で使っているテキスト「ISOのしくみ」牧英憲著にもわかりやすい例が書いてありましたが、

「自動車の運転免許」=「ISOの認証」。
しかし、免許証をもっていることが、無事故・無違反の優良ドライバーであることとは、必ずしも一致しないのです。

このような、ISOシステムのような「審査登録制度」があることで、得する点はなんでしょうか?
例えば、品質保証というのは、本来は供給者(製造メーカーなど)と顧客(購入者)との間で取引契約や品質監査などによってなされるものです。しかし、それでは顧客が変わるたびに品質監査を受けなければならず、大変ですよね。
そこでISOでは公平な第三者の機関を設けて、供給者を審査登録することになっています。これが第三者機関による認証といわれるもので、この機関のことを認証機関、または審査登録機関と呼びます。
晴れて認証取得が完了したのちには、供給者は認証機関の定期審査を受けながら、企業(組織)内のマネジメントシステムを段階的に向上させ(スパイラルアップ)、経営実態を継続的に改善していくことになります。

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