Monthly Archives: 10月 2016

ISOは企業の体質を利益体質に変えるための道具

株式会社TDSスタッフのJです。

ISOは企業の体質を利益体質に変えるための道具であるということを再認識する社内勉強会がありましたので、報告させてください。
勉強会での使用テキストは牧英憲、鳰原恵二著の「ISOのしくみ」でした。

(1)経営資源とは
経営資源とは、一般的に、
ヒト、モノ、カネ、情報の4つがよくあげられる。
それに「仕事」を加えて考えてみるとわかりやすいとのこと。

(2)3ム
一方、利益創出にマイナスとなる要因が
ムリ、ムダ、ムラの「3ム」。

この「3ム」は業種を問わず、どの企業にも存在するとのこと。
なかでもムダが最も多く、モノを探し回る時間のムダ、不良品を作るムダ、手待ち時間のムダなど、数え上げればきりがない。
これらのムダを省くだけでも生産性はかなり上がると考えられます。
5つの資源を3つのムの視点で捉えると、次のような図ができあがります。

ムリ ムダ ムラ
ヒト 人員計画 業務の重複 動線の錯綜
モノ 整理整頓 仕掛品の滞留 機械配置の不適切
カネ 資金計画、
投資計画
二重投資 原材料、設備
情報 収集方法 分析方法 軽重の判断
仕事 生産計画 工程計画 飛び込み受注の処理

ところで、
「ムラ」ってよく考えてみたらなんだろうと思って、調べてみました。
「ムラ」=「ばらつきが見られること」ですね。

(3)3ムから見た5資源の課題
以下、ヒト、モノ、カネ、情報、仕事の5つの経営資源順に、課題を確認しました。

1 ヒト
人員の効率的活用の基本は、役割分担を明確にし、職務遂行能力を客観的に評価し、公平に処遇することにより、モチベーションを高めることにある。
そのためには、業務と人員の関係を見直して合理的な人員計画を立て、業務の重複を避けることが必要。また、作業場内のレイアウトを見直して、動線の錯綜をなくすことも重要。

2 モノ

工程計画、進度管理を徹底して、仕掛品(製造途中にある製品)を最小限にすることが重要。また、機械設備の保全を計画的に行い、「チョコ停」をなくします。「整理整頓」は探し物の無駄な時間を省きます。
※設備が自動運転中に突然停止する故障のうち、オペレーターが容易に復帰することが出来る故障を、「チョコ停」というそうである。

3 カネ
原材料や商品の仕入れ、設備投資などを計画的に行い、資金の無駄遣いをなくすことが大切。特に設備投資は重要で、失敗すれば企業の破綻につながりかねない。そのため、設備投資では長期的、戦略的観点から進めることが大切。

4 情報
情報は、収集、分析、活用の3点が基本となるとのことだった。情報の収集は、目的意識の軽重によってその内容に差が出る。情報の分析は、定量的、客観的に行うことが重要だとされている。そのうえで、収集目的に役立つ情報を選択して、戦略立案に活用すべき、とのことだった。

5 仕事
経営環境は、政治的、経済的に、また流行や地域行事などによって大きく変化します。そのような変化に即応する態勢を、日常的に確保する必要がある。
特に、突発的に飛び込んでくる仕事が、日常的な作業を狂わせる要因になる。この「飛び込み」を防ぐには、予測の可能性の高低によるが、過去のデータが活かされることが多いとのこと。

3ムから見た5資源の課題を一つ一つ解決していけば利益体質になりますが、その際、各課題における緊急性と重要度の判断が欠かせない。したがって、優先順位を決定して取り組む必要が有る、とのことでした。

今回も大変勉強になりました。

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ISO2015年改定について

(1)組織及びその状況の理解

ISOの仕組みを単に認証のため、審査のために構築するのではなく、自社のために構築することを要求しています。具体的には、組織の目的及び戦略を明らかにした上で、それらに影響がある組織の外部及び内部の課題を明確化することが求められています。組織の外部課題は、企業が直接コントロールできないようなものを考えて、たとえば、変化する法規制等への対応、マーケットの変化などを考えることです。内部課題は、企業がコントロール又は影響を及ぼせることを考えて、たとえば、外部業者の適切な委託、従業員への教育というものを考えることです。これらの外部及び内部課題を認識して、どのように、ISOという仕組みと関連付け、どう対応するのか決めること、これがまず始めに問われるということです。

(2)リスク及び機会への取組み

会社としてのリスクに対する取組み方法を決めることを要求しています。現行規格では、発生の未然防止を考えて、その対応計画を定めるという予防処置があり、これに対応しているともいえますが、2015年版では、自らの組織環境におけるリスク、つまり、より広い観点でリスクを考えることが要求されています。たとえば、自らの組織環境におけるリスクとは、戦略リスクとして、市場ニーズの変化や法令改正など、オペレーショナルリスクとして、欠陥商品・製品の回収のリスク、環境規制違反などが考えられます。これらリスクの取組みの方向づけを明らかにすることが必要です。

(3)パフォーマンス評価の重視

現行規格のISO14001には、環境パフォーマンスという監視・測定項目がありますが、2015年版では、「箇条9パフォーマンス評価」という大きな項目となって、さらに重要視されました。具体的な要求事項としては、品質又は環境パフォーマンスの評価を行うことを要求していますが、これは、組織が実施した結果に対して、その出来映えや効果を評価するということがより明確化された要求事項となりました。

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