Monthly Archives: 4月 2016

新たな国際規格ISO45001(労働安全衛生マネジメントシステム)

ISOプロジェクト委員会(PC 283)は、2016年10月発行目標として、新たな国際規格であるISO 45001(労働安全衛生マネジメントシステム)の作成を進めています。

労働安全衛生マネジメントシステムのISO化は過去2度の投票で規定数に達することができませんでした。しかし、2013年、3度目の投票でようやく規定数を超え、国際規格(ISO)の制定が進められることになりました。本来であれば、これまで準国際規格として役割を果たしてきたOHSAS18001に代わりISO18001となれば良かったのですが、残念ながら、その番号は他の規格で既に使用されていたため、ISO45001が割り当てられました。

序文(OHSMSの目的)組織の中に労働安全衛生文化を育て、その文化を支援するリーダーシップ及びコミットメント(5.1)OH&Sマネジメントシステムを支援する組織の文化を開発し、指導し、促進するハザードの特定(6.1.2.1)組織における、作業負荷、労働時間、リーダーシップ及び文化を含む、組織化された作業方法及び社会的要因を考慮継続的改善の目的(10.2.1)積極的な労働安全衛生文化の促進とあります。安全文化が必要というものになっています。

また、ISOはISO MSSの 上位構造(HLS)と共通テキスト(要求事項)及び共通用語・定義を開発し、2012年2月以降、制定/改訂される全てのISO MSSは、これを採用することを義務付けました。したがっ てISO45001もHLSなどを採用することとなります。この結果、全ての規格との統合が容易となります。ただし、グローバル企業がそうしているように、EHS(ESH、HSEも同義)は専門性との観点からISO14001との統合が最も推奨できる統合マネジメントシステムとなります。

ISO45001構築のポイントは次のとおりだと考えています

  • 現状のOHSMSの実態と有効性を確実に把握することが不可欠である(ギャップ分析を推奨)
  • リスクアセスメントを過剰にする必要はない(労働安全衛生法で詳細に規定されているので)
  • 労働安全衛生法を確実に理解する必要がある
  • リスク管理策のプログラムが必要である(例:保護具管理、非定常作業管理など)
  • 全員参加を促す千載一遇のチャンスであると考えるべきである
Category: ISO

ISO29990の基本事項について

こんにちは、ご無沙汰しています。
株式会社ティーディーエス社員のJです。
今年度から2年目、私も気を引き締めて頑張って行きます。

さて、去る週末、社内でISO29990について自主勉強会がありました。
私が学んだことをここでお伝えします。

◎ISO29990とは?

ISO29990は、小・中学校や高等学校などのいわゆる公式教育以外の「非公式教育・訓練」における学習サービス事業者に対する基本的要求事項について定めたマネジメントの国際規格のことです。EU諸国の主導により2010年9月10日に発足されました。

◎ISO29990は何のためにある?

ISO29990の目的は、非公式な教育・訓練や人材育成のための企画、設計および開発において、質の高い専門的な学習サービスの実践と運用のための一般的な仕組みと、学習サービス事業者およびその顧客に共通の基準を提供すること、とされています。

義務教育に代表される公式教育、公的職業訓練には法律等が定められていますが、通信教育・学習塾・各種スクールや職業訓練機関といった非公式教育・訓練サービス業界ではそのような法律やガイドラインがありませんよね。非公式教育・訓練サービスにおいては、学習サービスの品質保証は各事業者の自主的な努力にまかされている現状がある中、競合他社との差別化を図る上でも取得すればとてもよい国際規格であるといえますね。

◎ISO29990の内容について

『学習サービスに関する要求事項』と『事業者のマネジメントに関する要求事項』の2つで構成されています。
JQA(日本品質保証機構)のサイトによると、次のようになっています。

1 学習プログラム及びプロセスに関する主な要求事項

  • 学習ニーズの確定(利用者ニーズの把握)
  • 学習サービスの設計(目的・適用範囲の明確化、適切なカリキュラムのプランニング)
  • 学習サービスの提供
  • 学習者からのモニタリング、事業者が行う評価

2 学習サービス事業者のマネジメントに関する主な要求事項

  • 経営管理責任体制の整備
  • 事業計画の作成・記録
  • 予防処置・是正措置の確立
  • 財務管理・リスク管理
  • 人事管理
  • 内部監査

◎ISO29990が対象となる組織

  • 学習塾/予備校
  • 英語教室などの語学学校
  • 民間職業訓練期間
  • 資格取得を目的とする教育事業者
  • 企業内研修を支援する事業者
  • 社内の教育研修部門 など

◎ISO29990を取得することで期待できる効果

  • 学習サービス業務の整理(見える化)
  • 提供する学習サービスの品質向上と継続的改善を実現
  • 国際規格であることから、グローバル化への対応が可能
  • マネジメントシステムの運用により、提供する学習サービスの品質向上と継続的な改善
  • 顧客(受講者や参加者、企業の人事担当者)からの信頼性向上
  • 競合他社との差別化
  • 組織内での透明性の確保
  • 従業員のモチベーションの向上 など

しかしまだまだ非公式教育・訓練サービスの業者様にはこの国際規格が知られていないというのが現状ではないでしょうか。
大手の英会話学校さんや、通信教育会社さんなどは既に取得されていらっしゃるようです。
学習サービスを営む業者様でご関心がありましたら、是非ともお気軽に株式会社ティーディーエスまでお問い合わせください。

Category: ISO

ISO39001の特長・利点を活かす

ISO39001は、自動車運送事業者(バス、トラック、タクシー)、車両メーカ、駐車場管理等を営む事業者を始め、車両を利用するあらゆる事業者が晒されている道路交通事故のリスクに対する備え、守りを強化し、交通事故ゼロの取り組みと成果を通して、会社に対する信頼と安心を向上させ、継続的な取引と新規顧客の拡大につなげる攻め(チャンス)を強くします。

これはISO(国際標準化機構)が2012年10月に自動車事故による死者や重傷者を撲滅することを目的として発行した「組織のマネジメント」に対する国際規格です。ISO39001はまえがき、序文に始まり、1章~10章で構成されています。認証を目指す組織は要求項目を明文化し、審査登録機関による審査をクリアする必要があります。審査をクリアすると、3年間有効な登録証が交付されます。ですが、ISOは取組みの継続性が求められるため、その後も審査登録機関による定期審査が毎年行われ、4年目には登録証の更新が必要になります。

ISO39001は、交通安全に関わる全ての組織で活用できます。ですから、バス、タクシー等の運送業者だけに限らず、以下のように業種・規模を問わず幅広い組織で導入することができるのが特徴です。

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