Monthly Archives: 12月 2015

ISO29990のご紹介

さて本日はISO29990のご紹介です。。。

ISO 29990は、2010年9月1日に発行された「非公式教育・訓練における学習サービス-サービス事業者向け基本的要求事項」です。

これは、非公式教育・訓練分野の学習サービスおよび学習サービスを提供する事業者に対する基本的要求事項を定めた国際規格で、利用者に対して提供する学習サービスの明確化と事業者としての基盤整備を求めるものです。

ISO 29990の名称、適用範囲及び規格目的は下記のとおりです。

(1) 規格名称:ISO 29990:2010「非公式教育・訓練における学習サービス – サービス事業者向け基本要求事項」(原文:Learning services for non-formal education and training – Basic requirements for service providers)

(2) 適用範囲:非公式教育・訓練における学習サービス事業者向け基本的要求事項

(3) 規格目的:非公式教育・訓練・人材育成の企画、開発、提供に関 し、学習サービス事業者と顧客に対して、質の高い専門的な業務及びパフォーマンスのための汎用モデル及び共通の枠組みを提供することを目的としている。

ISO 29990の適用範囲である「非公式教育」は、ISO 29990において「組織化された教育活動で、確立された社会に認知された公式な初等、中等又は高等教育制度以外のもの」と定義されており、非公式教育の例として、職業訓練、生涯にわたる学習、社内研修(外注又は組織内で実施されるもの)が挙げられています。

生涯にわたる学習が例示されていることからも、生涯学習サービスを提供する事業者がISO 29990を活用する可能性は大いにあると言えるでしょう。

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JISとISOどっちが偉いのか?

こんにちは
株式会社ティーディーエス
新人のJです。

グローバル化が進む中、国際標準の重要性が高まっていることは、新聞やテレビを見ていてもひしひしと感じる今日この頃です。
日本や他の諸国では、JISなどの国家標準が制定されている場合、ISOなどの国際標準とどのように折り合いをつけているのでしょうか?
そのあたりを、先日の社内勉強会で勉強しました。

各国において国家標準を制定する場合で、ISOなどの国際標準が既に存在する時は、原則として、その内容に合わせることが世界貿易機関(WTO)での協定(TBT協定)によって義務づけられているそうです。

このTBT協定とはなんでしょうか?
「貿易の技術的障害にに関する協定」のことだそうです。
(Agreement on Technical Barriers to Tradeの略だそうです。)
TBT協定が、WTOにおいて国際標準化に関連することを取り決め、各国の標準・規格は原則として国際基準を基礎として用いることを規定しています。

さて、日本代表としてISOに参加している日本工業標準調査会(JISC)では、ISOとIECの国際標準にJISを合わせていくため、ISOとIECの標準を開発する審議委員会と、JISを審議する委員会をできる限り一致させているとのこと。そして国際標準の動向をJISに反映させようと、国際整合化作業を行っているのだそうです。
ちなみにJISを国際標準に整合化する際の基準は、次の2つとなるそうです。

①国際標準の全体を技術的差異のないようにJISに採用する
②国際標準としての制約やわが国の特殊事情により、①が不可能な場合はわが国の特殊事情を加味してJIS化する

国際基準をJIS化する方法としては、国際標準をそのまま翻訳してJISにする「翻訳標準」や、要点のみを日本語で規定し、具体的な事項は原文のまま参考として採用する「要約標準」を制定するなどして、効率的に作業を行なっているそうです。
たとえば、翻訳標準にはISO9000sに対応するものとしてJIS Q 9000シリーズ、ISO14000sに対応するものとしてJIS Q 14000シリーズなど。

キッチン設備のワークトップの高さに関しては、旧JISでは850mmや800mmが規格でしたが、新JISでは900mmが入るようになったそうです。
これも、ISO国際標準に照らしてJISに追加されたものとされています。

マンガン乾電池に関しても、従来のJIS規格だったP(High Power)クラスに加えて、ISO規格のS(Standard)クラス、C(High Capacity)クラスが追加になったのだそうです。

しかし、すべてを国際標準に合わせることはわが国の産業界に混乱を招く恐れがあります。
日本独自の規格なども多く存在することは想像できますよね。

むしろ、実態を反映していない国際標準については見直しが必要だとされており、経済産業省では国際規格適正化にも取り組み、ISOやIECなどの国際標準化機関に対して国際標準の改正提案が行なわれているようです。

今回も凄く勉強になりました。
結論として、JISとISO、どっちが偉いというのはありません。
どちらの組織も、標準化のために日々研鑽をされているとしか言いようがありませんね。

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まだまだいっぱいあった!マネジメントシステム標準

皆様ご無沙汰しております。
株式会社ティーディーエス新人のJです。

今日は私が会社の勉強会で学んだことをお伝えします。
国際的に汎用されているマネジメントシステムには、私が知っているよりもはるかに多くのシステムがあることを知りました。

成立した時系列順に並べてみますね。

■品質マネジメントシステム(QMS) ISO9000s
こちらは、このブログでも何度も登場させて頂きました。1986〜90年にかけて誕生したものなのだそうです。

■環境マネジメントシステム(EMS) ISO14000s
品質マネジメントシステムに引き続き1996〜98年の間に制定・発行したそうです。

さらに、それに引き続き、①食品安全、②情報セキュリティ、③ITサービスに関するマネジメントシステム標準ができたのです。

①食品安全に関する標準
食品安全マネジメントシステム(FSMS)の標準は、ISO22000sとして制定・発行。
②情報セキュリティに関する標準
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の標準はISO27000sとして制定・発行。
③ITサービスに関する標準
ITサービスマネジメントシステム(ITSMS)の標準はISO20000sとして制定・発行。

マネジメントシステムは、品質、環境、食品安全、情報セキュリティ、ITと最新分野までカバーしたのでこれで終わりかなと考えてしまったのですが、まだまだ一杯ありました。

今後注目されている、「経営安全に関する標準」については、いくつかに分かれているのです。

主なものに、
①リスクマネジメントシステム(RMS)の標準ISO31000s(予定)
②事業継続マネジメントシステム(BCMS)の標準(現在は、イギリスの国家規格BS25999が認証基準になっているとのこと)
③労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)の標準(現在は、イギリスの国家規格OHSAS18001が認証基準になっている)
などが予定されているのだそうです。

ほか、プライバシーマネジメントシステム(PMS)、企業の社会的責任マネジメントシステム(CSRMS)に関する標準なども検討されているそうです。

マネジメントシステム標準は、原則として5年ごとに内容の見直し・改訂を行うことになっているそうです。

それぞれのマネジメントシステムについて、現在分かっていることを社内で共有しましたが、次回以降またこのブログで報告します。

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