先日、大阪の清掃会社からISO9001の勉強会を開催してほしいとのご依頼があり、行ってまいりました。
こちらの清掃会社では既にISO9001を取得して数年経過されていましたが、品質管理責任者が交代されたのを機に、新たに全社でISO規格を勉強してマネジメントシステムの運用を強めようとされているところのご依頼でした。
清掃会社は一般にビルの清掃や浄化槽の管理、警備業務などを提供するサービス業です。ISO9001との関わりは薄い業界のように感じられる方も多いと思いますが、公共の清掃・警備業務の入札に参加するためにはISO9001取得が条件となっているケースもあり、ISO9001を取得している清掃会社は多くあります。
清掃会社における品質マネジメントシステムとは何か、サービス品質とは何か、清掃品質とはという話を軸に顧客がどのような品質を求めているのか、清掃業務における顧客満足とはどのようなことか、受講されている方と一緒に考えながら研修をすすめました。
ISO9001はあらゆる業種に対応する規格となっていますが、もともとは製造業向けの規格であったため、サービス業含め清掃会社の方は内容の理解に苦しむ方も少なくありません。
これまでサービス業も含めて様々な業種のISOコンサルティングや勉強会をさせていただいていますが、ものづくりをする製造業もサービス業も、顧客満足や継続的改善の視点に立つと、企業の本質は一緒であると常に感じます。業種の違いは何を提供するかの違いであり、品質や管理、顧客満足といったことに業種の隔たりはありません。
サービス業の皆様も一度ISOについて、ご関心を持たれてはいかがでしょうか?